僕の名前は雷寺彼方。どこにでもいる高校三年…のはずだった。あの日までは…
僕が不死身の女の子が現れ、生活が一変した4月15日
その日も普通に学校へ向かっていき、ついて、三階へ上がる階段の途中…階段から駆け降りて来る女の子を見つけた。
---おいおい、危ないだろ、と思っていたつかの間、彼女が階段から足を踏み外したらしく、降ってきたのだ。
「……!?」僕はとっさに彼女を受け止めた。
そして下ろす。「階段を駆け降りたら危ないだろ、僕が居なかったら君は死んでいたぞ!」僕は強めに言う。
「そんな事無いですよ?私は不死身なんですから」と彼女は言う。
「………」僕は言葉の意味が分からず、黙ってしまった「会ったこともない人に私は不死身だ、なんて言われたらそりゃあびっくりしちゃいますよね」そう言うと彼女は口に手を当て、くすくす笑ったのだ。
「ところで…君、名前は?僕は私立、一律高校三年、雷寺彼方。よろしくね」少し微笑み言う
「言ってませんでしたね。私は私立一律高校二年、神谷ウタネです。どうぞよろしく、雷寺先輩」笑みを崩さずそう言った。
それが、神谷ウタネとの出会いになったのだ。