Q、リレー小説とは?
A、みんなの文を繋げて小説にするよ
これはお遊びなのでとんでも超展開も許されるよ
勿論真面目なのもオッケー!
ルール
・同じ人が連投しないこと
・小説以外を投稿しない事(例)「よろしくお願いします」「草www」
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Q、リレー小説とは?
A、みんなの文を繋げて小説にするよ
これはお遊びなのでとんでも超展開も許されるよ
勿論真面目なのもオッケー!
ルール
・同じ人が連投しないこと
・小説以外を投稿しない事(例)「よろしくお願いします」「草www」
「いっけなーい!遅刻遅刻!」
私、斉藤愛美。全力疾走中のどこにでもいる女子中学生。
今日は日直だから早く行かなきゃって言ったのにママったらなんで起こしてくれないの〜〜〜〜〜!?もうっ。
次の角を右に曲がったら学校が見える。よし、瞬足を履いてきてよかった。
「コーナーで差を付ける…ッ!」
ドンッ
『痛いんだけど、どいてくれる?』
あっすいませんあの人どっかでみたことあるな〜 あっいっけなーい遅刻遅刻
ふーギリギリセーフ
『えー皆さん今日は転校生を紹介します
転校生の川村亮太くんです』
川村亮太くん自己紹介いいですか?
『はい、えーと親の事情で転校しました川村亮太ですよろしくお願いします』
あーーー朝ぶつかった人だぁーー
その時ッ!!!地響きと共に教室が揺れ動く。
「えっ!?なっなに…!?」
咄嗟の出来事に地震かと身構えるが、そのあまりの揺れの為か、ガンガンと脳を揺さぶられるような痛みを覚えそのまま床に倒れ伏してしまう。あまりの痛みにだんだんと視界がぼやけていく。一体どうしたというのか。白みゆく意識の中、私が最後に見たのは転校生の不敵な笑みであった。
次に目を覚ました時、私が最初に目にしたものは――ッ!!!!
地球だった。
理科の教科書でした見たことのないような青い星が、ぽっかりと浮かんでいる。
目の前に広がる灰色の大地、そしてその地平線に浮かぶ青い地球。
そして私のいる謎の建物。
普段の私ならこの信じがたい状況に驚き戸惑っていただろうけど・・・その時の私は自分でも驚くくらい妙に落ち着いていた。
「ここ・・・月・・・?」
「え、じゃあ何この建物・・・あっ!クラスのみんなは・・・!?」
周りを見渡すと映画に出てくるようなSFチックな機械が私を囲んでいて、その機械から伸びたチューブが私の身体のあちこちと繋がっていることに気がついた。
???「目が覚めたようだね」
その声に聞き覚えがあった私は弾かれるようにしてそちらを向く。
「マ・・・マ・・・!?」
「駄目だよ愛実。激しく動くとチューブが取れてしまう」
口調は微妙に違うけど、声色と姿は私のママだった。
地球が見える事にも月にいてこんな事態になっていても妙に落ち着いていられたけど、ママの存在にだけは平静を保つ事ができなかった。
「ど、どうしてママが・・・・・」
呟きながら動こうとする私にママはため息をつきながらいつも身に付けている見慣れたエプロンのポケットからスッと何かを取り出した。
よく分からない液体が入った注射器。刺されたら確実にヤバそうな色をしている。
「そ、それは…?」
「入れ替わりの薬だよ。」
意味がわからない。今私が月にいる事自体意味がわからないがこれは本当に意味がわからない。
「い、入れ替わり…?」
「そうだよ。えーっと…確か…」
ママ?はもう片方のポッケから学生証を取りだし、
「あぁ、川村亮太。愛美は川村亮太と入れ替わるんだよ。」
「待って、話が全く読めない!詳しく説明してくれない!?何で転校生と入れ替わらなきゃいけないの!?え、朝ぶつかったから?運命みたいなやつ?」
頭がこんがらがって、早口になりながらママだけどママじゃない人に語りかける。
「それは____」
ママ(?)が話そうとしたところでドアのガラッと開く音がした。
「婆ちゃーん、ご飯出来たって……あ、やっぱり起きてたのかよ!!」
自分より年下であろう男の子が元気な声でズカズカと部屋に入ってきた。恐らく小学校高学年…だろう。何処かで見覚えがあるような……。
思い出そうとすると鈍い痛みが頭に走り、少年が私の顔を覗き込んできた。
「… ったく、婆ちゃんってば、さっきから何独り言言ってるんだ?」
少年は呆れたようにはぁ…と溜息をつき頭をかいた。
いや、独り言じゃないし、それにまず君は誰_____と、言いかけてやめた。何と居たはずのママ(?)の姿が無くなっている。
それどころか、先程まで居たはずの青い星の見える、恐らく月にあったのだろう得知れぬ施設とは全く違った部屋にいることに気づいた。生活感のあるベッドルーム。私が住む地球でよく見られるような極一般的な寝室であった。私は寝台の上に横たわっている状態であった。窓からは晴れ渡る空と青々とした木の葉が見える。
「婆ちゃん?ほんとにどうしたんだよ。大丈夫か?」
消えた母親の姿を探す私を見て、少年は怪訝そうな表情をして問いかけてくる。目まぐるしく変わる環境の変化に理解が追いつかない。訳が分からない。得体の知れない恐怖と状況を理解できないことへの怒りが湧き上がってくる。私のことを老婆だと言う不躾な少年に、ことの次第を問いただすため胸倉を掴もうと手を伸ばす。
その時、また地震のような大きな揺れが起き、次はとても大きなベットの上にいた。
「お嬢様、お目覚めですか。」
綺麗なタキシードを着たお兄さんが私に話しかけた。ここはどこか聞こうとした時、自分の服があまりにも豪勢なのに気が付いた。周りにも数百万は絶対にする品物が沢山ある。
私は慌てながら服が入っていそうな棚を見た。
「な、なにこれ!」
そこには私には到底買えないような高価な服が入っていた。
ワンピース物が多く、オシャレが好きな私はキラキラと目を輝かせた。
「お嬢様、どうかなさいましたか?」
「え、いや、何でも無いです」
目上の人には敬語、と習っていた私は執事?らしき人にそう言った。
「?なぜ敬語なんかお使いになられているのですか?私はあなた様の執事でございます。敬語なんかお使いにならなくて良いんですよ。」
「え、あ、うん?というか、その前にえ、とあなたた名前は?」
慣れ無さすぎて目をキョロキョロさせながら執事にそう言う。
すると執事は首を傾げ言った。
「何を言ってるんですかお嬢様。私はお嬢様がこんなに小さい頃からお世話をしている椎名ですよ?」
執事は自分の腰くらいに手を当ててそう言った。
「椎名、椎名さんね、それでここはどこですか。それに私はなんで、どうして…ああもうわけわかんない!」
転校生、地球、チューブ、ママ、注射器、少年、執事。この短時間で起きたことがぐるぐるぐるぐると愛美の頭の中をかき回した。聞かなきゃいけないことは山ほどあるがどこから問いただせばいいのか。視界いっぱいに広がる華やかな服の装飾がシャンデリアの光を跳ね返して煌めいている。チカチカ。ぐるぐる。チカチカ。ぐるぐる。ダメだ、目眩がする。
「落ち着いてください。気が動転していらっしゃいますね。悪い夢を見ましたか?」
そうだ、これは悪夢としか言いようがない。全部夢なら説明がつく。
「夢、です…。」
「お気の毒に。ハーブティーを淹れて参りますのでゆっくり致しましょう。」
そう言って執事は部屋を出て行った。
「やっ。お邪魔は消えたかな?」
瞬き一つする間にママの形をした何かが片手を挙げて愛美の横に立っていた。
愛美は一瞬目を見開くが二転三転した状況に慣れたのか、冷静にママ(?)に問う。
「ねぇ、教えてほしいの」
「これは、夢なの?それとも私はハーブティーではなくハーブをキメているの?」
ママ(?)はクスっと笑いながら軽やかに答える。
「あはは、安心して。どちらでもないよ。」
ますますわけがわからなかった。
「夢でもハーブでもなければじゃあなんだっていうのよ…!どう安心しろっていうの!説明して…!あなたは一体なんなの!?」
むしろそうでありたかったと願うほど、愛美の精神は限界に達していた。そんな姿を見たママ(?)はゆっくりと語り始める。
「…そうだよね。今の愛美にとっては未知の出来事だもんね。」
「ボクの名前はR。愛美に警戒心を持たせないために愛美にとって親しい人の姿を借りていたんだけど、逆効果だったみたいだね。」
「ほ、本当よ!大体、ここはどこ…っ!?」
相手を問い詰めようと立ち上がり、ママ(?)の肩を掴もうとすれば、またさっきのような地震が起きた。さっきよりも小さいが、揺れが長い。そして窓の外から何やら騒がしい声が聞こえる。
「おい!見つけたぞ!!」
急いで窓に近付き外を見てみれば、思いがけない光景が。
「…なに、これ……??」
「チッ…今は話してる暇は無いらしい。…さぁ、次の所で話そう。」
そしてさっきのような大地震が起き、私はママ(?)に抱きついて目を閉じた。
抱きついた私をママ(?)は突然抱き上げて、振動から察するに走り出したようだった。
人に抱えられて走られるという状態を体験した事がない私はガクガクと揺れる振動に不愉快さを感じていたけどあっちに逃げたぞ!とか早く捕まえろ!という今まで聞いた事がない大人の怒号が怖くてギュッと目を瞑ったままされるがままでいる。
さっきまでの訳の分からなさに怒っていた感情は今度は恐怖一色に塗りつぶされてもう訳が分からないのなんかどうでもいい!と大声で言って泣きたい気分になっていた。
「・・・ここまで来れば大丈夫かな?じゃあ説明をしようか」
下ろされて、足が地面についた感触がする。私は目を開けてとりあえず辺りを見回してみる。
なんとそこは、自分の家の中だった。
…いや、違う。自分の家と全く構造は同じだが…、家具が違う。あの埃の積もって年季の入ったタンスが何故か真新しく、私が五歳の頃にいつもねだって買って貰ったピアノも無い。
「愛美。…ボクは愛美みたいなどこにでもいるようなThe・平凡で中学生のごくごく普通の女の子にこんな重い話をしたくなかったし、させたくなかった。」
「でも、今の日本には愛美が必要なんだ。…これから話す事は絶対に誰にも話してはいけないよ、分かったね?」
そう言うとママの姿をしたRは悲しそうな、辛そうな表情をして微笑んだ。
「…愛美、実はボクは___」