れなが死ねば、れながいなければ、
しゅんやとまやちゃんは幸せになった。
しゅんやはメンヘラが好きで、まやちゃんはメンヘラが嫌いで、
しゅんやはれなのこと好きって言ってくれて､まやちゃんはれなうざいって言ってた。
れながいなかったらよかったんだ。
しゅんやを怒らせることもなかったし、まやちゃんを泣かせることもなかった。
れななんかが生きててごめんね
れななんかが生まれてきてごめんね
れながしゅんやの幼馴染でごめんね
れながまやちゃんの友達でごめんね
裏切りたかったわけじゃない。
まやちゃんの気持ち知ってて応援してた。
だからしゅんや振って､でもそれがまやちゃんには違うく見えて､
まやの気持ち知ってて､しゅんやがいつでも手に入るから笑って見てたんでしょって
それで、しゅんやと付き合えそうになって､まやざまあって思ったんでしょって
違うのに､好きじゃないのに、れなが生きてるせいで
まやちゃんが泣いた。
どうしていいかわかんなくて、まやちゃんと話さなくなった。
でもいじめられるのはまやちゃんで、
みんなしゅんやとれなのカップル見たいって､
まやちゃんはしゅんやになんか釣り合わないって､
助けようと思った。
でも、しゅんやが止めた。
れなにはずっと傷ひとつ作って欲しくないからって。
まやちゃんは学校を辞めた。
しゅんやはれなの彼氏になった。
でも、れなはしゅんやの彼氏になったことよりも、
まやちゃんが学校辞めたことが嬉しかった。
だってずっとまやちゃんなんかいなければいいなって思ってた。
れなと関わらなくてすむから。
変な誤解も生まれないから。
何より､れながいるせいでまやちゃんを不幸にしたくなかった。
だけど1つだけ嘘があった。
れなは出会った頃からずっとしゅんやが大好きだった。
だからまやちゃんよりれなを選んでくれたこと、心から嬉しいと思えた。
まやちゃんにはあれからあってもいない。
きっとどこかで幸せになってると思う。
こんな話はついこの前のこと。
17になったれなは､18になったしゅんやと､夫婦になった。
結婚式はまだまだ先だけど､れなとしゅんやの間には2人の子供がいる。
16で1人目､2週間前に2人目を産んだお母さんの物語。
れなはずっと死にたいと思って生きてきた。
れなが生きてていいのかなって
れなはいない方がいいのかもって
だけどそんなこと思ってた自分が馬鹿だと思った。
しゅんやがいて、息子がいて娘がいるれなに生きてていいよって言ってくれる何かを見つけた。
それをれなは家族だと思ってる。
この先もずっと､あなたと､子供と同じ時間を生きていきたい。