適当に書いたもの上げます。
感想、質問受け付けます。
気分で消したりします。
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適当に書いたもの上げます。
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オネガーーイ!イエイ!イエイ!!!!
薄暗く、静まり返った部屋の中
それに優しく触れる。
ぬくもりを感じて鼓動が早くなるのを感じる。
ゆっくりと撫でて、触れるような口づけをする。
こうしていざ前にすると興奮からか少し手が震えてしまう。
それは、私に男性経験がないからか、あるいは相手が彼だからか。
脈打つそれを軽く握る。
ふと我に返って思い出す。
思えばここまでとても長かった、彼に出会ってから今日になるまで。
私は昔から子供との付き合いが苦手だったと思う。
容姿は当然として頭もよく、「可愛い」を理解していた私のことを、大人たちはやっぱり可愛がった、それが私はほかの子供と比べて優秀であることを気付かせた。
だからだろう、優秀な私がほかの子供のためになにかを我慢することが、私にはなにより耐
え難かった。
優れた私が望むことを子供たちが従うのは当たり前だ。
しかしそんな私を小学校に通う子供たちはよく思っていなかったのだろうか?
通いだした頃はいじめのようなものを受けていたけど、どうすれば大人が味方してくれるか分かっていた私は気にも留めず、私に従うことのできない彼らの愚かさに失望して、興味を失うまでそうかからなかった。
そのため小学生から高校生に至るまで友達はおろか話し相手もいなかったし、クラスではいないもとして扱われていた。
彼に会うまでは。
彼との出会いは高校2年の春だった。
春が来て、新学期が始まり数日が経つと、決まって私のことを知らない子供の何人かは私に話しかけてくる。
あるものは容姿で、あるものは純粋な興味で、下心を持つ者もいただろう。
けれど決まって子供たちは私から離れていく、勝手に期待して、勝手に失望する。
これがあるから春は嫌いだ。
能天気な子供の笑顔と、見下すような醜い顔が私を苛立たせる。
だから今回もそうだと思っていたけど。違った。彼だけは違った。
彼は、私に何も期待していなかった。春が終わっても変わらずそばにいた。
春が過ぎ、多くの生徒が夏の制服に着替えるころ、ようやく私は彼というものを理解できた。
彼は私と同じ、優秀な人間だったのだ。
優れた容姿と深い知識を持ち、いつも怜悧な表情を浮かべていた。
人生で初めて感動した。意識せず涙が流れたのは初めてだった。
これまで一人で過ごしてきた黒と白の世界に光が差し、色付いたようだった。
「彼であれば、私を理解してくれる。対等な存在になれる。」と、思った。
そんな彼は私と同じ立場でいながら、その才能を私とは真逆の使い方をしていた。
困っている人を見つけると誰よりも早く動き、ためらうことなく他人に尽くす。
その結果、たとえ自身が傷つき、汚れることになろうとも構わなかった。
まるで子供たちが好むアニメの主人公のように、あるいは狂ったロボットのように、彼は困った人を助け続ける。
一言で表すなら優しい人間だろう。底なしに優しく子供たちからも好かれているようだった。
そんな優しさに私も惹かれていたのだろうか。
学校の中、たった二人しかいない優秀どうしの気が合うのは当然だと思う。
夏になって、汗がにじむような季節になっても、彼は欠かさず休み時間のたびに私の元に来て二人で他愛のない話をしていた。
ふと、彼はずっと私のそばにいて、これからも私のつまらない日常に色彩をくれるのだと思った。
こうして死んでいくのだと、これが恋愛、結ばれることだと理解して、そして彼は私のために現れた、私のための主人公なのだと自然に納得もしていた。
そんな頃だった、私のことをまたしてもよく思わなかった子供がいた。
特に目立つ特徴のない女の子だった。
彼はみんなに優しかった。それがいけなかったのだろうか?
いわゆる勘違い、というものをあの子供はしていたようで、楽しく話していた私たちの前に現れては、つまらないことを口にして彼の気を引こうとしていた。
最初はかわいらしいものだと思っていた、必死になってアピールする子供に微笑みを浮かべ、明らかに分不相応で叶わない願いに哀憐の情も抱いていた。
しだいにその時間が長くなり、少し鬱陶しく感じるまでは。
抱いていた哀憐の情が消え失せ、煩いだけのノイズを消そうと考えていた矢先だった。
彼が私のもとに来なくなった。
その日の休み時間、彼は私の席ではなく、あいつの席の前に居た。
自分でも驚くほどに心がかき乱された。
彼の行動に理解が追い付かなかったが、すぐにあいつが困っていて彼に助けを求めたのだろうと思い至る事ができた。
たとえそれが私と彼の、二人の時間を邪魔するあいつだったとしても、困っている以上見過ごすことができない彼に、相変わらず優しいけれど私との時間も大切にしてほしいと伝えるつもりでいた。
違った。
何時間待とうとも、一日が終わっても、何日たっても彼はもう来なかった。
私に話しかけることはなかった。あいつと喋っていた。私ではなく、あいつだ。
差し込んでいた私の光が薄くなって、そのまま消えてまたモノクロの世界に戻るのかと思うと不安でたまらなかった。
落ち着きのない頭で彼の行動の目的を必死に考える。
彼と私で違うところをあげるとすれば、それは優しさだ。
学校で最も優しい生徒を投票で決めれば、すべての票が彼に集まるだろう。
そこをあいつは利用したのだ、彼が困るように脅したに違いない。
「私と話してくれないと...私、死んじゃうかも」
などとのたまったのだろう。いかにも愚かな子供が言いそうな言葉に、私は少し冷静になり、気付くことができた。
私はいま、耐えているのだ。
彼と話すことを、ほかでもない子供相手に。
凡庸な子供風情に我慢することが、私は何よりも嫌なことなのに、それを無意識に強いられている現状に強い憤りを覚えた。
握りしめた手から、血が滴った。
こうなってしまったのもひとえに彼の優しさが原因だろう。
私が彼にするように、彼も私だけを見つめていれば、あいつにそそのかされることもなく、今頃は私との物語を進めることができていたというのに、その優しさが子供たちにまで及んでいたために彼は子供相手に手を焼いてしまっているのだ。
食い込んだ爪が肉を抉る痛みに私は決意した。
私が彼の目を覚ましてあげないといけない。
私と彼がいかに優れているか、子供なんかと過ごすよりも、私と過ごすことの大切さを何度も伝えた。私の話を真面目に聞かない彼に根気強く何度も。
一縷の羞恥を感じつつも、あなたは私のための存在で、私とともにあるべきだとも教えてあげた。
けど、話しても話しても彼が理解することはなかった。私の話を聞き入れてくれなかった。
私の、私だけの主人公が私の話を聞いてくれないなんて、おかしい。
絶対におかしいのだ。
きっと彼は狂ってしまった。
彼はあいつに狂わされていた。私は彼を買いかぶっていたのだろうか。
彼の異常なまでの優しさは理解していたけど、まさかそれによって私を忘れるほど子供に狂わされてしまうとは。
最近はこうして私が話してあげても彼は苦笑いしか浮かべなくなった。
それどころか私に迷惑だとも言う。あれだけ通じ合っていたのに。
私の主人公はあいつによって壊され、好き勝手に弄られ、そして奪われていたのだとようやく私は気付いた。
私は、私の主人公を取り返さなければならない。
目だけではなく、彼自体を作り変えなければならないとわかってから今日まで私は人生で最も暗く、退屈な日々を過ごした。
私が
「他の人に聞かれたくない悩みがあるから相談に乗ってほしい」
と言うと、彼は複雑な顔で私しかいない家に来てくれた。
壊れていても変わらない彼の優しさに少し胸が熱くなった。
薄暗い廊下を歩いて日の当たらない私の部屋に彼を招くと、彼は部屋に入るなり悩みを聞いてきた。
ひと時でも長く話していたい私は、懸命に話をそらしながら生まれて初めて他人である彼のためにお茶を入れてあげた。
こうして私に薬を飲まされる彼が本当に愛おしい。
人を疑うことを知らないわけではない。
彼はわかっていた、恐れがあった、けど、飲むしかなかった。
自分の犠牲で私が満足するならそれでいいとでも思っているのだろう。
おぞましいほど彼は優しいのだ。
彼を私のベッドの上に運ぶ。
無防備な彼の四肢を縛るにつれて、私の体が熱を持ちだした。
ゆっくりと彼に跨って、震える手でその首筋に触れる。
男の子らしく太く、たくましい首を撫でて、口づけもしてみる。
「愛してる」
軽く首を握ってみる。
今ならまだ戻れるかもしれない。
彼が私の部屋で疲れて寝てしまっただけで何も起こってない。
あの春に戻れるかもしれない。
けど、だめだ。私は、この先へ進みたいと思っている。
彼との穏やかな日常に戻れるかもしれない。
でも、それはもう、私の主人公ではなくなっている。
少しずつ握る力を強めてみる。
浮かび上がった血管を見て、私の中で何かが壊れる音がした。
力の限り強く握りしめる。
彼は苦しそうに手足をばたばたと動かしもがいている。
苦しみからか声にならない何かを言っている。
そんな彼の様子にますます力が入った気がした。
体重をかけて必死に握りしめる。
ふと、彼の目が合った気がした。
吸い込まれるような彼の瞳に、複雑な思いが見て取れて一瞬が永遠にも感じた。
そして彼はぴくりとも動かなくなってしまった。
けれど手を緩めない。
彼との時間を名残惜しむかのように、私はひたすら青白い彼の首を強く握りしめ続けていた。
20分が経っただろうか。
私の手の中で苦しそうな、そしてどこか驚いたような表情のまま彼は死んでいた。
今までにない興奮と熱が私を襲い私は震えていた。
念願の彼を手に入れたからだ。
これからずっと私のそばにいて、私だけを見て、私だけと話して、私だけを考える。
理想の主人公を私は手に入れた。
消えかけていた光が強くなったのを感じた。
世界に色彩が戻り、見るものすべてが美しく感じた。
抑えきれない感情を早速彼に伝える。
これまで我慢してきた分、私には彼と話す権利があるのだ。
興奮したからだろうか、思うように体が動かせなかった。
けれど彼との会話はやめなかった。
その後も彼女は話し続けた。これまでの時間を取り返すように。
彼が腐り落ちて部屋に腐臭が漂っても、
化け物を見るかのように警察に連行されても、
周囲で同じように、何かを見ている人が集まっている施設に連れていかれても、
彼女はこれからも話し続ける。
エロいことするのかと思わせて絞殺したかっただけ
ろくに小説を書けない人間の感想なので軽く流してくだされば幸いです
裏切るような構成がとても良いと感じました。
ここをもっと伸ばすことが出来ればと感じたのは表現力だけです。
豊かな語彙を身につければもっともっと“読ませるお話”になると思います。
自分でも偉そうなことを書いているのはわかっています。
しかし正直に言わねば、賞賛だけを並べ立てれば、それはきっと誠実ではないと思い、
このように愚案を述べさせていただいた次第です。
次の小説を上げるご予定はありますか。
もしご予定があるのでしたら、それをとても楽しみにしています。
@名無しさん
感想ありがとうございます。
語彙力ですか、最近書いてなかったんで落ちたのかな…
構成はいくつかあるので気が向いたら書く…と、思います。