デュラララチャット(仮)総合掲示板

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  • 桜庭町と貴方と私 【イラスト・文章】【創作交流】【完成】

    かんなぎ
    No.356995
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    電車に揺られて着いた名の知れぬ町。夜になりかけた空に馴染むような淡い灯が空っぽだった私の心にじんわりと沁みて、とぼとぼと足をうごかした。
    「いらっしゃい!見ない顔だねぇ。ま、ゆっくりしてきな」
    入ったのは横丁の居酒屋。私は目に映った光景に思わず停止した。もちろん皆人の形をしているのだが、二股の猫のしっぽが揺れ、目が三つ、一つ。中にはただの人間もいるようだが、どうもここはリアリティを塗りつぶした場所のようだ。

    「へぇ、じゃあ、あんたはここがどこだかまだわかんないってわけか。はははっ、そりゃあ驚くのも無理はねぇな」
    結局、席に座るモノ達に怯える気持ちよりも、居酒屋から滲む暖かな雰囲気に流されて席に座った。
    店主の出してくれた水を飲み干し、私は今の心情も、ここに来た方法も、辛かったことも全てを語った。その間彼はじっくりと話しを聞き、相槌を打っていた。
    ここのモノ達に驚いていた私を見ていたのか、大きく笑いながら酒を嗜むモノ達を見回した。

    「ここは桜庭町っていってな。妖怪、幽霊、もちろん人間も。ありとあらゆる奴らが集まって生活している所さ。普通じゃたどり着けない。この町で祀ってる神が人間や幽霊を連れてくるんだ。
    あんたさっき人生をやめたいって言ってたじゃねぇか、それを神が聞いたんだろうな」
    私の迷い込んだ場所はどうやら本当に人間の世界ではないらしい。けど、人間界より暖かく、先程から隣の席の猫又は私の話を聞いていたのか酒を片手に泣いていた。
    そんな情に溢れたこの場所で、私も涙を零していた。

    「ここまでよく頑張ったじゃねぇか。暫くはこの桜庭町にいたらどうだ?ちっと家族や友達に心配かけちまうかもしれねぇけど、そんくらいがちょうどいい」
    店主の大きな手が私の頭を優しく撫でる。気を利かせて猫又が頼んでくれた酒を飲み、アルコールで和らいだ脳はこの場所を選んだ。

    —疲れたのならおいで—

  • かんなぎ
    No.357030
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    【桜庭町】
    幽霊、妖怪、人間。様々なモノ達が集まってできた不思議な町。
    朝昼晩、春夏秋冬、人間界と同じように時は進んでいる。
    桜庭町に入ると、スマホなんていう現代の機器は全てなくなってしまうようだ。

    【時代】
    時は人間界と同じでも、時代の進みは止まっている。
    まだ黒電話が主流で、八百屋や駄菓子屋、魚屋が賑わいを見せていた昔懐かしい日本になっている。

    【桜庭町はなにがある?】

    〔香春商店街〕
    八百屋、駄菓子屋、魚屋、服屋、一つ一つ専門的な店が並ぶ。肉屋のコロッケの匂いがご飯時には腹の虫を鳴かし、朝っぱらから魚を盗む猫を追いかける光景を見ることだろう。

    〔夕暮横丁〕
    夜になると賑わいを見せる居酒屋やスナックが並ぶ、こじんまりとした横丁。提灯の灯が見せるまた違った雰囲気が、貴方の心に染み入るかもしれない。

    他にも公園や学校、ちょっとした工場があったりする。

    【注意事項】
    ・イラストや文章での交流がメインです。
    ・扱う住民は基本何人でも構いません。
    ・時代などを考え、スマホや現代感をあまり出さぬキャラクターをお願いします。

    【住民用紙】
    名前:基本和名で。
    年齢:妖怪の場合リアリティのないものでも大丈夫です。
    性別:不明や無性はありです。性の不一致があるキャラクターの場合、生物学的性別をお願いします。
    種族:

    性格:
    容姿:
    概要:
    台詞:

    【住民一覧】

  • The 鱒
    No.358359
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    これから夏になりますし季節にあった楽しそうな世界観ですね。
    まだ募集はされてないのでしょうか?

  • かんなぎ
    No.358425
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    あら、題名の【未完成】部分を消し忘れました。
    もう完成しましたので、参加をご希望でしたら設定などをお願いします。
    私自身こういった世界観が好きですので、そう言っていただけて嬉しい限りです。

  • The 鱒
    No.358661
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    わかりました。
    イラストが出来次第載せさせて頂きますね。

  • The 鱒
    No.359149
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    イラストが出来たので載せますね

    名前:蓮呑-Hashuno-
    年齢:不明
    性別:男
    種族:猫魈
    性格:お人好しで面倒見がよく、良い人なのに間違いないのだが下ネタ好きなのが玉に瑕
    優しくて落ち着いた喋り方なのに稀に何処か威圧的に感じることがある。
    意外と脳筋
    容姿: 白髪のボブカット 少し外ハネしている 睫毛の長い灰色の猫目 両耳に大きな鈴の耳飾りを付けている 白い詰襟のシャツ 黒の袴 水色の生地にカラフルな魚の絵が織られた羽織り 下駄を履いている 身長は自由自在だが150cmくらいでいることが多い 稀に尻尾が3本出ている 少女のような容姿 詳しくは画像参照
    概要: 一人称「あたし」か「私」
    二人称「アンタ」か「お前さん」
    あたしと言っているがオネエというわけではなく心も身体も男である。
    変化の術が得意で自身の見た目年齢や身体の大きさを自在に操れる
    非常に目がよく人の感情や嘘、気持ちなど色々なものが見える
    両耳の鈴はいつ何時も離さず、触れそうになった時も咄嗟に手を叩いたり相当大事なものらしい。
    「卍卍卍蓮屋」と言う妓楼の店主 よく店前に座って店主兼客引きをしている。由来は卍という字が一杯並んでると賑やかに見えるかららしい。読みは本人でも分からない為ぐるぐると読んでいる。夕暮横丁に店を構えている。
    愛娘が一人いるらしい。
    台詞:「おや、見慣れない顔だね。新入りかい?あたしゃ蓮呑っつうしがない妓楼の店主さ。よかったらまた今度来ておくれね。きっと退屈はしないだろうよ。」
    「...分からないかい?あたしだよあたし。蓮屋の。小さな身体でこの荷物を持つのは大変でね。」

  • The 鱒
    No.364649
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    許可制だったらすみません。
    スレ上げついでに蓮呑と娘の日常会話的な何かです。

    *****
    ーねえ、お父さん?私を拾った日の話をしてよ。

    ーまたかい?...もう何度も聴いてるのによく飽きないねぇ...。まあいいさ、可愛い娘の頼みだ。何回でも話してあげようね。いつ口を利いてくれなくなるかもわからないからねぇ...。

    ーあれは雪の降る凍えそうな寒さの日だったか...__。

    ザク_ザク_。
    _ザク_。

    滑らないように慎重に雪に染まった路を歩く。

    実際は陽も沈み提灯の灯りで照らされた雪は白と言うよりも橙に近かったが、どうしてか私の目はそれを白と認識していた。

    暫く路を行ったところで、か細い赤子の泣き声が聞こえ、最初は何処かの家の子の夜泣きだろうとそのまま通り過ぎた。

    しかし、あのか細い泣き声は本当に夜泣きだったか?一度気になってしまえば確かめずにはいられない。

    一度来た路を戻り泣き声に向かって歩く。夜泣きだったらだったでそれに越した事はないのだ_。なんて事を考えていれば路地裏にぽつんと隠されるように置かれた籠。

    泣き声はこの中からするようだ。

    側に行き籠を覗き込むと弱り切った人間の赤子が弱々しく泣いている。そっと抱き上げると氷のように冷えきって身体もやせ細りあまり重さを感じられなかった。

    首に巻いていた布を赤子に巻いてやり、真夜中という事などお構いなしに走って医者に向かった。

    幸いにも一度も転ばずうちに着いた私は診療所の戸を叩き、鍵の開く音が聞こえた瞬間相手が開ける前にガラリと開けてこの子を助けてくれと医者に縋る。

    驚きつつも、私の焦りように気圧され真夜中だと言うのに赤子を診てくれた。赤子を医者に預けている間、目を離すとこの子は死んでしまうのではないかと気が気でならず夜が明けるまで落ち着かなかったのを覚えている。

    医者には栄養失調以外目立った異常は見られずずっと食事を絶っていた所に急に沢山与えても内臓が驚くから少しずつミルクを飲ませ慣らすよう言われうちに連れ帰った__。

    __。

    ーそれから赤子は見る見る育ち、こんな馬鹿娘に育っちまったって訳さ。

    ー馬鹿は余計よ!もうっ...
    ねえねえ、今まで聴いたもの以外で私の小さい頃の話とかはないの?

    ーん?...そうだねぇ...アンタが3歳の頃__。

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